ITエンジニアという職種が技能職であることは確かです。
新入社員として仕事始めてから3~5年くらい経つと、一応いくつかのプログラム言語も覚え、関連知識もそれなりに蓄積、周りから「一人前」的な扱いを受けることになります。
大体そこらへんで
「あ、俺ってちゃんと仕事できるようになったんじゃね?」
と、まあ自信みたいなものが芽生えてきます。
それはもちろん良いことなのですが…
そこに目を付けていわゆる「転職エージェント」が食指伸ばしてきます。
「もっと良い待遇の会社ありますよ」とか、
「いっそのこと、フリーランスになれば収入一気に増えますよ」とか。
転職そのものを悪く言うつもりはないのですが…
今回言いたいのは、
最初に転職を考える際、安易に「フリーランス」を選択しない方が良い。
ということです。
フリーランスを専門とするエージェントなども最近は多くありますし、ネットでググれば様々な情報を手にすることもできますので一般論は割愛します。
フリーランスとして生き続けるためには、
「自分の力で継続的に仕事を取って来る資質や覚悟」
が絶対に必要なのです。
初期の仕事はともかく、その先もずっと転職エージェントに完全に頼り切っているようでは、いずれやって来る「エンジニアとしての旬」が過ぎた頃に困ったことになってしまいかねません。
フリーランスになるということはつまり「独立する」ということです。企業の看板や組織の力に一切頼らず生き続けるということです。
一時的な「収入の増加」が、実は色々な事(営業行為のみならず、高額な保険料負担や煩瑣な確定申告手続きなど)と引き換えであること。
それを、独立した後に実感するのです。
フリーランスエンジニアになるのは、顧客や知り合いからの直接紹介などで、エージェントを介さずに仕事見つけられるくらいに、人脈や営業的な資質を身に付けてからにするのが無難ではないでしょうか。
(本年はこれが最後のエントリです。次回コラムは年明け1/9(火)にアップします)